「1日中座りっぱなしで、夕方には足がパンパンに…」在宅勤務ならではのそのお悩み、よく分かります。しかし、ご安心ください。そのつらいむくみは、ジムに通わなくても、特別な器具を使わなくても、たった1つの簡単な筋トレを習慣にするだけで解消できます。この記事では、理学療法士の私が、あなたのふくらはぎに眠る「第二の心臓」を目覚めさせ、重い体と気分をリセットする、最も効果的な方法を伝授します。読み終える頃には、なぜ足がむくむのかが分かり、今日から何をすればいいかが明確になっています。
この記事を書いた専門家
田村(タムラ) 
ボディメイク実践者 / 行動×身体構造アプローチ
自身もかつては、自己流のダイエットやトレーニングで何度も遠回りを経験。
パーソナルトレーニングを受けながら、柔道整復師の専門的指導のもとで身体の使い方・回復・負荷設計を見直し、23kgの減量に成功。
その成果として、2025年APF埼玉大会5位・全国11位を獲得。
「気合いや根性」ではなく、身体構造・回復・行動設計を重視した再現性のあるアプローチを強みとする。
なぜ?在宅ワークだと夕方に足がパンパンになる「本当の理由」
こんにちは、田村です。在宅ワークで夕方になると足が重い…その気持ち、とてもよく分かります。多くの方が「ただの疲れ」だと思っていますが、実はこれ、体の重要な機能が”サボって”いるサインなんです。
結論から言うと、在宅勤務による運動不足が、足のむくみを引き起こす根本原因です。
私たちの体では、心臓がポンプとなって血液を全身に送り出しています。そして、体の隅々まで巡った血液は、再び心臓に戻らなければなりません。特に足まで下りてきた血液は、重力に逆らって心臓まで戻る必要があります。
このとき、重要な役割を果たすのが「ふくらはぎの筋肉」です。歩いたり動いたりすることで、ふくらはぎの筋肉が収縮し、血管を圧迫して血液を力強く押し上げるのです。この働きを「筋ポンプ作用」と呼びます。
しかし、在宅勤務で一日中座っていると、この筋ポンプ作用がほとんど働きません。結果として、足に血液や余分な水分が溜まってしまい、あの不快な「むくみ」が発生するのです。つまり、あなたの足のむくみは、在宅勤務がもたらす運動不足によって、ふくらはぎの筋ポンプ作用が低下していることが直接的な原因なのです。
解決のカギは「第二の心臓」にあり!ふくらはぎが持つ驚きのパワー
では、どうすればこの問題を解決できるのでしょうか。そのカギは、あなたのふくらはぎに眠る、あるパワーを目覚めさせることにあります。
ふくらはぎは、その強力な筋ポンプ作用から「第二の心臓」とも呼ばれています。心臓が上半身の血流を支えるポンプなら、ふくらはぎは下半身の血流を支える、まさに二つ目の心臓なのです。
この「第二の心臓」であるふくらはぎを意図的に動かしてあげることこそが、むくみ解消の最も直接的で効果的なアプローチです。ふくらはぎの筋肉をしっかり収縮させることで、滞っていた血流が改善され、足に溜まった水分がスムーズに心臓へと戻っていきます。
特別なマッサージや高価な着圧ソックスも一時的な助けにはなりますが、根本的な解決には、あなた自身の体に備わったこの素晴らしい機能、つまり「第二の心臓」を再起動させることが不可欠なのです。

今日からできる!カーフレイズ完全ガイド
では、実際に「第二の心臓」を動かしてみましょう。
数あるトレーニングの中でも、理学療法士として私が在宅ワーカーの皆さんに最もお勧めするのは「カーフレイズ」という種目です。カーフレイズは、ふくらはぎの筋肉を鍛えるための最も直接的で簡単な手段であり、特別な器具も広いスペースも必要ありません。
以下に、正しいやり方と初心者が陥りがちな注意点を解説します。
【基本のカーフレイズ】
- 立つ: 壁や机に軽く手を添えて、まっすぐ立ちます。足は肩幅くらいに開いてください。
- 上げる: 背筋を伸ばしたまま、2〜3秒かけてゆっくりと限界までかかとを上げ、つま先立ちになります。
- キープ: 一番高い位置で1秒間静止し、ふくらはぎの筋肉が「キュッ」と硬くなるのを感じましょう。
- 下ろす: 再び2〜3秒かけて、かかとが床につくギリギリまでゆっくりと下ろします。
この動作を繰り返します。
ちょっとした台があればさらに負荷が上がり、ストレッチも効きやすくなります。

✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: 回数よりも「ゆっくりとした動作」と「筋肉の収縮を感じること」を最優先してください。
なぜなら、この点は多くの方が「回数をこなすこと」に意識が向き、反動を使って素早く行ってしまうからです。反動を使うと、ふくらはぎへの負荷が逃げてしまい、トレーニング効果が半減します。私の経験上、10回の丁寧なカーフレイズは、50回の雑なカーフレイズに勝ります。この知見が、あなたの成功の助けになれば幸いです。
まずはここから!カーフレイズ開始プラン
| 項目 | 目安 | ポイント |
|---|---|---|
| 回数 | 10〜15回 | これ以上できる場合でも、まずはこの回数で止める |
| セット数 | 1日2〜3セット | 朝と夕方など、時間を分けてもOK |
| 頻度 | まずは週3〜4日から | 慣れてきたら毎日行っても問題ありません |
| タイミング | デスクワークの合間、歯磨き中など | 「ついで」に行うのが習慣化のコツです |

よくある質問:ふくらはぎ筋トレの疑問、専門家が答えます (FAQ)
Q1. ふくらはぎがトレーニングで太くなりませんか?
A1. 心配ありません。この質問は本当によく受けますが、カーフレイズのような自重(自分の体重)で行うトレーニングで、競輪選手のように筋肉が肥大することはまずありません。むしろ、むくみが取れて血行が良くなることで、足首周りがスッキリし、引き締まった印象になります。
Q2. 毎日やってもいいですか?
A2. はい、問題ありません。カーフレイズは負荷が比較的軽いため、筋肉の回復も早いです。慣れてきたら毎日行っても大丈夫です。ただし、強い筋肉痛がある場合は、無理せず1〜2日休みましょう。「毎日やらなきゃ」と気負うより、「気づいた時にやる」くらいの気持ちでいる方が長続きします。
Q3. いつ頃から効果が出ますか?
A3. 個人差はありますが、多くの方が1〜2週間続けると「夕方の足の重さが以前より楽になった」と感じ始めます。見た目の変化よりも、まずは体感的な変化に注目してみてください。その小さな成功体験が、継続のモチベーションになります。
Q4. 筋トレ後にやった方がいいことはありますか?
A4. はい、簡単なストレッチをお勧めします。カーフレイズの後に、アキレス腱を伸ばすストレッチを30秒ほど行うと、筋肉の柔軟性が保たれ、疲労回復を助けます。カーフレイズとストレッチは、ぜひセットで行ってください。
まとめ:あなたの「第二の心臓」を、今日から動かそう
この記事では、在宅ワーカーを悩ませる足のむくみの原因と、その最もシンプルで効果的な解決策について解説しました。
- むくみの原因: 在宅勤務による運動不足で、ふくらはぎの「筋ポンプ作用」が低下していること。
- 解決のカギ: ふくらはぎ、すなわち「第二の心臓」を意図的に動かしてあげること。
- 具体的な方法: 最も簡単で効果的なトレーニングは「カーフレイズ」であること。
特別な時間は必要ありません。今日の歯磨きのついで、コーヒーを淹れるついでに、まずは10回だけ試してみてください。その小さな一歩が、明日の体の軽さに繋がります。
この記事をブックマークして、明日から3日間、まずは続けてみませんか?あなたの「第二の心臓」が目覚め、毎日をより快適に過ごせるようになることを、心から応援しています。
[参考文献リスト]
- 厚生労働省 e-ヘルスネット, 「筋力・筋持久力」
- セラピストプラス, 「ふくらはぎの筋肉を鍛えるメリットは?効率的な筋トレメニューをご紹介」, (株)マイナビ
- スポーツクラブNAS, 「カーフレイズのやり方を解説|効果的なトレーニングのための注意点も」, ダイワロイヤル(株)


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